オチをつけました



普通だったら、この体の持ち主である女の家に帰り、それから鏡の前に立って・・・っていうのがセオリーなんだろうけど、いざ夢にまで見た瞬間が現実のものになると、そんなルールは完全に無視だ。だいいち、激突して自分の体が目の前にあって、「何で俺が!」と言った声が女のものだった時点で走り出した俺は、自分が今、どんな女と入れ替わったのか分からないんだ。そこで俺は、猛ダッシュで近くの駅の公衆便所に向かうことにした。どうしてって、理由は簡単さ。身体検査に決まってるじゃないか!
 
個室に入り、バッグと上着をフックに掛ける。そして、両掌を胸の膨らみに当てた。「おぉ、これが!」セーター越しにバストの重みを掌に感じていた。もちろん、それだけでは満足しない。俺はセーターの裾をたくし上げ、Tシャツの内側に掌を潜り込ませる。素肌に指先が触れる。指先がブラジャーの端を捉える。カップの脇から豊満な乳房を引き出し、その先端が指先に挟まれる。「あぁ!」俺の喉から艶かしいオンナの吐息が溢れる。
気を良くした俺は、掌を下半身に向かわせた。スカートの中、パンストの内側に掌を押し入らせる。 
「?!」
そこには見慣れた感触があった。太く逞しい男のペニスがそこにあった。俺が入れ替わったのは「女」ではなく「オカマ」だった!!!!そ、そんなぁ〜〜〜


−了−

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