洋館−その後− 3



 その日、俺は『猫娘』となって町に出かけていた。
 何処にでも心許ない輩というものが存在する。
 まあ、その時の俺の格好もショートパンツのお尻に穴を開け、尻尾を丸出しにしていたし、帽子も被っていなかったので猫耳も露出していたので、不用心であった事は否めない。
 暑かったので、ブラの上に直接Tシャツを着ていたので、背中にはブラのラインがくっきりと浮きでていたと思う。
 幹線道路を歩いていると、俺の前に自動車が停まった。
 若い男達が乗っていた。
「町まで行くなら乗せてやるよ。」
 俺は何も考えずに男達の申し出に乗ってしまった。
 町の手前で、自動車は脇道に逸れた。
「ねぇ、道違うんじゃない?」
「いや、こっちが近道なんだよ。」
 背筋がチリチリとする。何か悪い予感のようだ。
 自動車はホテルのような建物の前に停まった。
「ちょっと疲れたから休憩していこうぜ。」
 俺を取り囲むように男達は中に入っていった。
 
「この耳、どうやって付けているの?」
「この尻尾はどこから生えているのかな?」
 俺はあっというまに丸裸にされていた。
「じゃあ、オレ一番!!」
 訳も判らず、抵抗する事さえ思い浮かばないうちに、手足を押さえられた俺の上に、全裸の男が乗っかってきた。
 既に、股間は堅く勃ち上がっている。
 それが、真っ直ぐに俺の股間に突っ込んで来た。
 
(痛ーーーーッ!!!!!!!!!!!!!)
 
 男達はかわりばんこに俺の上に乗って来る。
 俺の股間が濡れてくるまで、拷問のように俺の中に出し入れして喜んでいた。
 濡れてくると痛みは薄れてはきた。が、どこをどうとっても『オンナの快感』を感じる事はできなかった。ただ、漫然と男達に抱かれる…人形のように自分を感じていた。
 男達の命じられるまま、俺は痴態を晒す。
 様々な体位で犯される。
 口で奉仕する。
 奴らの汚れを体中で受け止める。
 
(何で、俺はこんな事をしているのだろう?)
 
 俺は立ち上がった。
 男達は唖然と俺を見上げた。
(鬱陶しい!!)
 俺はそう思った。
 そして行動にでる。
 覚えたての呪文を唱える。
 男達の時間が止まった。
 彼等の身体が縮んでゆく。
 ジオラマの人形のように床の上に転がっている。
 俺はソレを拾い上げては、ごみ箱に放り込んだ。
 
 
 
 


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