(17)刺激


 宿に戻りシャワーを浴びた。
 あれだけ動いてきた所為か、昨日までの借りてきたような違和感は無くなっていた。
 胸に当たる水滴が心地好い。
 
 悪戯心から「あぁん♪」と喘ぎ声をあげてみた。
 ピクリと乳首が反応した。
 こころなしか、肌に当たるシャワーの水滴を敏感に感じる。
 「あはぁん♪」
 首筋に当たった水滴に、思わず感じてしまった。
 「や、やだ…ダメっ!!」
 次々と降り注ぐ水滴に感じまくってゆく。
 慌ててシャワーを止めたが、あたしの身体は何かのスイッチが入ってしまったかのよう。
 ちょっと動いただけでも、そのことで感じてしまう。
 「何よ♪どうなってるの?コレ!!」
 と聞いても答えてくれる人はいない。
 …いえ…あたしの頭の中に答えらしき声が囁かれている。
 (イッちゃいなさいよ♪ちゃんとイければ落ち着けるわよ♪)
 イクッてどういう事?
 知らない筈なのに、あたしは知っている?
 掌がそろそろと内股を這い上がっていた。
 指先が股間に届く。
 そこはシャワーとは別の液体に濡れていた。
 指先がその奥に進んでゆく。
 「ああっ…」
 深みに指が取られる。
 と、同時に下腹部に侵入するモノを感じ取った。
 (これは、あたしの指なの?)
 未知の感覚にあたしは戸惑っていた。
 が、それ以上にそこから得られる快感に我を忘れていた。
 
 「ああッ!!」
 強烈な刺激が身体を貫いてゆく。
 (立ってられない…)
 カクリと膝が抜け、床に座り込んでしまった。
 が、股間には指は差し込まれたまま。
 指先は先ほどの刺激を発した場所を探し求めた。
 
 「ああっ!! あああーんっ!!」
 突き止めた刺激の源を責めたてた。
 「ああん♪イクぅ…イッちゃうのぉ〜♪」
 あたしの意識は快感とともに飛んいった…
 

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