緑の海、
     
     
     遥か遠く、黄金色のさざなみが揺れる。
     
     
     柔らかな若草が、暖かく私を抱く。
     
     
     ひとり、
     
     
     流浪の身なれば、何を哀しむ。
     
     
     ……空に、ひばりの声を聴く、
     
 

−了−


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