風の音に、心揺らぐ。
柱時計の振子が、時を刻む。
ふくろうの鳴、闇中に谺する。
木の葉のささやきが、
小星のまたたきが、
夜霧のゆらめきが、
夜の帳に包み込まれている。
夜具にくるまり、
火の消えた暖炉を見つめ、
風の音を聴く……