空が割れた日



     ジュール・ヘルトの陽   満天に輝き、
     
     リムロの湖水に
        ヴァー・デイリナグ城の   雄姿を写しだす。
     
     騎士、カ・エレナグル     漆黒の騎馬を駆る。
        その火炎の髪を乱し、    我が城へとひた走る。
     道士、ネ・リグレス      最後の護符を焼べる。
        青白き炎 揺らめき、    物見の水晶を輝かせる。
     人々、家屋に籠もり      その時を待つ。
     
           地鳴りが響きわたる
            天空が裂ける
        ジュール・ヘルトが大地に降り立つ
           光が全てを包み込む
     
     魂の叫びが四散し、
                   ジュール・ヘルトが無に帰す時
     
     
          新たなる世界が訪れるのだ!
 

−了−


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