俺と彼女は入れ替わったのだけれど、認識は元のままだった。
つまり、彼女の肉体は元々の俺の肉体であり俺の肉体は彼女の肉体となっているのだが、他人からは元のまま、俺は俺として彼女は彼女として認識されている。
今の俺の胸には双つの膨らみがあるのだが、「男」としか認識されていない。
彼女の顔は元々の「俺」の顔なのだが、彼女自身として認識されている。
だから、肉体に合った服を着ていると、女装/男装と思われてしまうのだ。
幸いにも彼女と俺は体形にあまり違いはなかったので、お互い自分の服がそのまま着れたのだが…
「いいの?」
と彼女がそう尋ねてくる。
「今日が安全日だって…調べておいたんだ…」
俺は彼女の前に自らの裸体を晒していた。
彼女にすれば「見慣れた」筈の彼女自身であった肉体である。
が、
彼女の股間は雄々しく屹立していた。
俺は彼女の服を脱がしていった。
女物の衣服の下からは俺自身であった「男」の肉体が現れる。
「認識の錯誤」により、他人は俺を「男」として、彼女を「女」として認識しているが…
今の俺達は、その肉体の本来の機能をしっかりと把握していた。
俺は彼女を誘いベッドの上に上がった。
「キテ♪」
以前に頭の中で妄想していたのとは違う…
これは「現実」なのだ。
俺は俺に圧し掛かってくる彼女の体温を感じていた。
「脚…開くね♪」
彼女に導かれ、M字に脚を広げる。
「ここ…濡れている…」
彼女の指が俺の股間を撫で上げた。
「っぁ…」
彼女の指が俺の敏感な所に触れて、俺は小さく声を漏らしていた。
「いくよ♪」
彼女はそう言って、憤り勃ったモノを突き立ててきた。
「!!!!!!」
「痛い?あたし、処女だったからね♪」
「処…女…?」
痛みであまり意味を把握できない…
「祐司にならあげてもいいかなって♪」
「そ…それなら、俺だって童貞だったぞ。」
「処女と童貞とどっちに価値があるかしらね♪」
次第に痛みは和らぎ、股間に侵入してきたモノを感じられるようになった。
くちゅくちゅと卑猥な音がしていた。
「ねぇ、喘いでみて♪」
「お…俺が?」
「いいじゃない♪気分の問題だから♪」
俺は必至に声を出すのを躊躇っていたのだ。
一度「女」のように声を上げてしまえば、もう留めることができない気がしていた。
「さぁ♪」
「やだ…」
と抵抗するが…
「じゃあ、ココならどう?」
「ひゃっ、ああん!!」
彼女が突っ込む角度を変えた途端、これまでと違った刺激を感じた。
「出るじゃん♪じゃあ、もっと啼いて♪」
それが「女」の快感であると理解すると同時に、もう喘ぐことを抑えられなくなっていた。
「っあ、ああん…あん、ああ〜ん!!」
気が付くと、俺はベッドの上で彼女に頭を撫でられていた。
「良かった?」
と聞かれた。
「どうなったの?」
「祐司、イクと同時に気絶しちゃったみたいね♪」
「イった…の?」
「ちゃんと女の子としてイけてたわよ♪」
俺は膣の中に彼女の射した精液の残滓を感じでいた。
(俺は「女」なんだ…)
それは紛れもない「現実」なのだと意識していた…