なりきりゲーム2



 朝の日差しはまだ遠かった。時計を見ると、いつもの起床時間より1時間以上も早い。何か大変な事をしでかしてしまったという危機感に起こされたようだ。
 
 何をした?
 
 昨日の出来事を思い返してみた。僕はあるゲームをしていた。僕は僕と入れ替わってしまった女の子を演じていた。そのうち、僕はその女の子になりきっていた。
 僕は自分の男の子の肉体を否定し、女の子の肉体を望んだ。妄想と現実が入り交じるなか、僕は女の子になって独りエッチをしていた。愛液が指に絡まっていた。指を挟み込んだ肉壁の、膣に挿入された指の感触を確かに感じていた。僕は女の子として達っしていた。
 
 僕は思い出すように股間に手を伸ばしていった。そこには記憶通りの溝が穿たれていた!僕の背筋を冷たいものが走り抜けてゆく。(ボクノオチンチンハドコニイッタ?)僕は布団を剥ぎ、寝間着をむしり取って裸になった。タンスの鏡の前に立った。膨らみかけた胸と何もない股間は、この体が女の子のものであることを物語っていた。
 途方に暮れているうちに目覚まし時計が鳴った。いつまでも裸のままでおく訳にもいかない。僕は一切を無視し、いつも通り学校に行く支度を始めた。
 
 
 
 
 
 休み時間に洋子が声を掛けてきた。「帰りに家に寄ってくれないかなぁ。」まさか?一緒にゲームをしていた洋子にも異変が生じたのではと、その日は様々な事が頭を過ぎり、授業は全て上の空だった。
 
 洋子と一緒に歩いていた。彼女はいつになく不自然に鞄を前にしている。それは僕も同じなのだろうか?無意識の内に猫背になっていた。「やっぱり博君も胸が付いたんだ。」じっくりと見られれば隠しようもない。「やっぱり下もそうなの?」僕は彼女の問いに首を縦に振るしかなかった。
「これを着けてみて。」彼女の部屋で下着を渡された。服を脱ぐと胸の膨らみが露となる。今朝よりも更に膨らんでいた。ブラジャーのカップに収め肩紐を掛けるとその膨らみが強調される。続いて出されたワンピースは体のラインをはっきりさせる。僕の体はもう女の子そのものだった。
 
 洋子は別の下着を履きスカートを押し上げるペニスを隠した。「ねぇ、このまま外に出てみない?」僕には洋子の提案に異議を唱える余裕はなかった。押し切られるようにして踵の高いサンダルを履かされる。腕を引かれるが、すぐにバランスを崩して僕の方から彼女の腕に縋り付いていた。そのまま街の中に入ってゆく。ショーウィンドウに僕等の姿が映る。仲の良い女友達同士にしか見えなかった。
 連れて行かれたのはランジェリーショップだった。店は色とりどりの女の子の下着で埋め尽くされていた。お客も店員も女の子しかいない。自分が場違いな所にいるとひしひしと感じさせられた。「これなんかどう?」洋子が僕の胸にスケスケのブラジャーを当てた。数枚の下着を買うと、「早速着てみない?」と次の場所に連れていかれた。
 
 
 
「ここ?」僕はその前で躊躇した。そこはラブホテルだった。「良いから。」と押し込まれるようにして入ってゆく。
「も、もう我慢できないわ♪」洋子は部屋に入るなり僕を押し倒した。「もっと良くみせて。」と僕のスカートの中からショーツを剥ぎ取った。舌先で僕の股間を嘗め上げてゆく。「本当に女の子なのね。」僕は快感に喘ぎ声を上げるしかなかった。
 洋子が伸し掛かってくる。彼女も下着を外していた。硬く勃起したペニスの先端が膣口に触れた。「いくわね。」洋子が腰を下げると僕の中にペニスが侵入してきた。膣から愛液が染み出し、洋子がペニスを抜き差しすると卑しい音をたてはじめた。次第に洋子の動きが激しくなる。そして、僕の膣に精液が放たれた。
 
 
 

−了−


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