Nyoinシール2



 今日の勇希はいつもと違っていた。どこかおどおどしている。
「よう。なんか今日のお前、いつもと雰囲気が違うぞ。」と声を掛けると、「例のものが手に入ったんだよ。」と返ってきた。
 例のものとは「Nyoinシール」と呼ばれるもので、これを手に入れるのは奇跡と言われていた。
 Nyoinシールはその言葉通り透明な粘着シートに女性器が描かれている。しかし、それは単なる「絵」ではない。このシールを貼るとそれは本物の女性器になるのだ。たとえば、壁に貼ればそこに女性器が存在するのだ。弄ればちゃんと濡れてくるし、ソコに突っ込めば締めつけてくる。
 もっとも、こんな貴重なNyoinシールを壁や柱に貼り付ける馬鹿はいない。やはり自分の股間に装着するのが王道だろう。俺は勇希に尋ねた。「付けているのか?触らしてくれないか?」
「ズボンの上からなら良いぜ。」と言ってくれた。俺は勇希の股間に手を伸ばした。そこにある筈のチンポの気配さえない。「すげぇ、まるで女だぜ。」
「て、浩司は女の股間を触ったことあるのか?」と勇希。「あ、ある訳ないだろう。」と慌てて答える。そこから話がエスカレートして行った。俺はとうとう勇希の股間を見せてもらえることになった。
 
 俺たちは誰も来ることのない第二体育用具室に入り込んでいた。
「それ、女のパンツだろ?本格的だなぁ。」ズボンを脱がすと現れたのはどう見ても男もののパンツではなかった。勇希の答えは何か適当に誤魔化しているようだった。勇希はパンツを降ろし、ゆっくりと鎌首をあげるチンポの裏側を見せつけるように脚を上げた。
 俺はもっと良く見ようと勇希に注文を付ける。「影になって良く見えないよ。そっちの跳び箱に手を付いてお尻をこっちに向けてくれないか?」と低めの跳び箱を指す。勇希は上体を跳び箱の上に寝かせるような姿勢になって俺に股間を晒してくれた。
 そこにはこれまで写真でしか見たことのない女性器の実物があった。
「へー、すげーな。」「見えるか?」「ああ、良くみえるぜ。ひだひだがピクピクしているよ。この穴にチンポをぶち込むんだよな。」「そ、それは…表現は卑しいけど、そういうことになるな。」
「じゃぁ、俺のでやってみる。」
 
 俺もう我慢できなかった。かちゃかちゃと音がしてジッとジッパーを降ろす。「も、もう良いかい?」勇希のお願いを敢えて無視する。「いくぞ。」と俺は両手で勇希の腰を押さえ込んだ。
 俺は憤り勃ったチンポを勇希の中に差し込んでいった。勇希の膣が俺のチンポを暖かく包み込んでくれる。勇希は痛みに苦しそうな表情を浮かべている。
「すげぇ。中ってあったかいんだな。」始めての「女」の感触をじっくりと味わう。そして、俺がピストン運動を始めると、勇希の膣が締めつけを強くしてきた。自らの手で扱くのとは雲泥の違いがある。
「ぉお、締まる締まる。気持ち良いぜ♪」やがて、俺の中を突き上げてくるものがあった。「おっ、来るぞ来るぞ。」そして、俺は勇希の中に精液を撒き散らしていた。
 体操のマットを床に敷く。その上に勇希を寝かせ正常位で犯ってみた。股間の余分なものさえ無視できれば、勇希は貧乳の少女にしか見えない。いや、無視することなんてない。俺に犯されている勇希は女の子以外の何物でもないのだ。
 俺は勇希の中にありったけの精液を注ぎ込んだ。
 
 数日後、「これであいこだからな。」勇希はNyoinシールの一枚を俺の股間に貼り付けた。俺の股間にも勇希と同じ女性器が出来上がった。俺は早速ベッドの上に昇った。「さぁ、坊やいらっしゃい♪」そう言って両脚を広げてやった。
 勇希はもそもそとポケットから包みを取り出した。封を切り中から円盤型のものを取り出す。スキンだった。「生でも良いのに。」と俺は言ってやったが、勇希は黙々と自分のチンポにスキンを被せた。
 勇希は俺とは違いすぐに突っ込まずに前技で俺の股間を充分に濡らした。前技だけでもその快感に圧倒された俺は勇希のチンポが挿入されるのを今やおそしと待ち構えていた。
 チンポの先端が膣口に触れると間髪を置かずスルリと入り込んできた。快感が脳天を貫いてゆく。思わず「ぁあん♪」と媚声が上がる。男の声のままだが、媚声を上げることで更に快感が増してゆくようだ。俺は女のように喘ぎ悶えた。
 やがて、勇希は疲れ果てて俺から身体を離した。俺は女の絶頂こそ味わう事はできなかったが、女の快感は充分に堪能できた。身体を起こすと愛らしい顔をした勇希が横たわっている。俺の中の「男」が活動を開始しはじめた。「じゃあ、今度は俺の番だね。」俺は勇希の上に伸し掛かっていった。
 
「なぁ、これチンポの上から貼れないのか?」
10日の有効期間が過ぎて勇希のシールが剥がれ落ちた。この10日の間、毎日のように俺は勇希とSEXしてきたが、これが無くなるのは寂しい。勇希はもう一枚持っていた筈だ。もし可能なら、チンポのないバージョンの勇希とやってみたかった。
「ほら、お前はチンポを身体の中に隠すことができるだろう?その状態でシールを貼ればまるっきし女の子になるじゃないか。」俺には勇希を説得した。「これで良いかい?」勇希が見せてくれる。「上出来、上出来♪」と褒めてやった。
 立ち上がると、勇希の股間には女の子のような縦筋が出来上がっていた。
「良いね、良いね♪」とはしゃいでいる間にも、勇希はショーツを穿いてそこを隠してしまった。それを見て俺はピンと閃いた。(俺の前では勇希はとことん女の子として扱ってやろう)俺は勇希に着せてやる様々なコスチュームを思い浮かべていた。
 
 
 
 
 
「じゃーん♪」浩司が紙袋から取り出したのは双頭のバイブだった。「俺のシールももうすぐ切れるだろう?それまでに一度、これをやってみたかったんだ♪」
 浩司の言っているのはレズごっこなのだろう。男同士で「レズ」もないのだが、今の俺たちには作り物だが女性器がある。やってやれないことはないのだ。
 先に浩司が装着してベルトで固定しようとするが、自分の本物のチンポが邪魔をして巧く装着できないでいた。そうなると、俺にタチの役が廻ってくる。久しぶりに俺の股間にチンポが戻ってきた。
「さぁ、やろうぜ♪」そう言って俺に尻を差し出した。浩司の穴に俺のチンポを挿入する。「ぁあん♪」浩司は受け身になると決まって女の子に成りきってしまう。しかし、股間以外は男のままなので、その仕種も声もちっとも艶かしくない。
 これまではそれだけで萎えてしまうのだが、今日は作り物のチンポである。物理的には萎えることはない。俺は委細構わずに浩司の股間を責めたててやった。
「ぁ、あ、あ、ああ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん♪」浩司は始めて女の絶頂を経験することができたようだ。
 
 勇希の2枚目が10日目を迎えていた。途中、生理とかで中断はあったものの、ほとんど毎日犯っていたのだ。今日が最後だと思うと余計貪欲に快感を追い求めている。勇希は女の声で喘ぎ、啼き、叫んでいる。俺は勇希の中に出し続けた。
「いい加減付けないか?」と言われたが「今日で終わりなんだろう?いいじゃないか♪」とあっさり無視する。そのまま10日目が過ぎようとしていた。
 その日、シールは外れなかった。いや、その女性器はとうとう勇希と一体となってしまったようだ。まぁ、外見は男のままだからトイレに不自由するくらいで何も問題はない。それよりも、この先ずっと勇希を犯れると思うと俺は喜びに有頂天になっていた。
 男の勇希が俺の前でだけ女になるのだ。コスチュームも増えていった。制服などの特殊な衣服から、女の子が普段着ているラフなものまで様々な衣装が揃っていた。最初の頃は男の「女装」としか見えなかったものが、今ではそのまま外に連れ出しても違和感がない程着こなしている。
 どことなく勇希の体型も女性化していないか?…
 
 
「赤ちゃんが出来ていた。」
 そう勇希に告白されても、俺はしばらくその意味を理解できていなかった。既に、両親には勇希が女の子になってしまった事もばれている。あれよあれよという間に俺と勇希は結婚する事になっていた。勇希が俺の家にやってきた。これからは一つ屋根の下で暮らすのだ。
 妊娠した事でホルモンバランスが女の方に傾いたのか、バストも大きくなり勇希はもうすっかり女の子…いや「母親」になっていた。大きなお腹を抱え、医者からもらったエコー写真を得意気に見せてくれる。
 
「おぎゃ〜〜!!」
 赤ん坊の産声が分娩室から漏れてきた。
 しばらくして勇希が出てきた。「がんばったね。」勇希の手をしっかりと握り締めて言ってやった。すると、勇希は枕元から1枚のシートを取り出して言った。
「今度はアナタがやってみる?」
 
 
 

−了−


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