これで萌えます。



 
 1.虫のイタズラ
 
  ガサゴソと虫が這い回る
 
  僕は石になったつもりでじっと堪えていた
 
  胸からお腹に移動した さらに太股に降りてゆく
 
  剥き出しの素肌の上で虫は行き先を変えた
 
  内股をスカートの中へと…
 
 
 
 2.間違い
 
  慌てて飛び込んだそこには、見慣れたモノは存在していなかった。
  誰もいないし、今更入り直すには差し迫っている。
  僕は意を決して扉を開け、一瞬迷ったがそこに座った。
 
  罪悪感に押しつぶされそうになりながらも、解き放った。
  解放感に包まれる。
  そして、さらに罪悪感が深まる。
 
  そのまま立ち上がろうとしたが、場所が場所だけにそれでは済まないと思った。
  ペーパーに手を伸ばす。
  千切って股間に当てる。
  綺麗に拭き取ると、罪悪感も一緒に無くなっていた。
  パンツを引き上げ立ち上がる。
  いつの間にか大きくなった胸がTシャツを押し上げていた。
 
 
 
 3.そこは…
 
  それは、ヴ〜〜〜ンと唸り音をあげている。
 「これが欲しいんだろう?」
  奴がそれを俺に近づけてくる。
 「あぁ……」
  俺の声は小さく、ただ、目に涙を浮かべるのが精一杯だった。
 「さぁ、脚を開くんだ!!」
  奴の手が俺に触れた……
 
 
  俺の股間に穿たれた穴に奴はバイブを押し込んだ。
  俺の意思とは無関係に、ソコから快感が広がってゆく。
 「あ〜〜〜〜〜♪」俺は図らずも嬌声を上げていた。
 
 
 
 4.通学
 
  学校まで20分程電車に揺られる。
  通勤時間と重なるので、おもいっきりの満員電車だ。
  故意の痴漢ではないのだが、掌が変な所に押しつけられる事もある。
  それは女の子に限った事ではない。
 
  見知らぬ指がジッパーを降ろし、トランクスの合わせ目から指を忍ばせる。
  これは正真正銘の痴漢行為だ。
 
  指が股間を彷徨う。が、お目当てのものがなかなか見つからない。
  しかし、その動きに刺激された僕自身は汗を掻き始めていた。
  それに気付いた指は目標を変えた。
  股間の合わせ目に指の腹を押しつけた。
  濡れ始めたそれはずぶずぶと指を呑み込んでいった。
 
  僕の中で指が蠢く。
  次の駅まであと5分。
  僕は快感に身を委ねていた。
 
 
 
 5.鏡
 
  口紅を手に座る留守番の日の化粧台
 
  姿見に映して萌える始めてのブラ
 
  手鏡をかざして映す僕自身
 
 
 
 6.弁財天
 
  神仏の前では神妙にすべきである。
 
  金のない俺達は町外れの寂れたお寺に忍び込んで事に及んでいた。
 「お前達!!」無人の筈のお寺の中で叱咤され、俺達は声のした方を見た。
  明かりもないのに、琵琶を抱えた仏像がぼんやりと浮かび上がっていた。
  声はそこから聞こえた。
 「替わりなさい。」
  そして彼女は彼女でなくなった。
  俺のモノを咬え百戦錬磨のテクニックで責めたてる。
  俺の精は一滴も余さず絞り取られてしまった。
 「今度はお前の番だよ。」
  彼女の瞳が妖しく輝く。
 
  俺は彼女の声で嬌声をあげていた。
  弁天様が乗り移った俺は絶倫だった。
  夜が明けるまで、俺は弁天様に貫かれ、弄ばれた。
 
  そして、俺達は開放された。
 「あたしはずっと仏像の中だったのよ。続きはホテルでね。」
  彼女は俺の手を引いて歩き出した。
  俺は何も言えず、俺の姿をした彼女の後についていった。
 
 
 
 7.スカウト5
 
  男の掌がショーツの上から僕のお尻を撫で廻す。
  耳元に息を吹き掛けられた。
 
  全身の力が抜け、床の上に座り込む。
  ひんやりとした床とは対照的に、僕の股間は熱く熟れ始めていた。
 
  男が伸し掛かってくる。
  スポットライトの影になって男の顔が見えない。
  それよりも、男の愛撫に目蓋を開けていられない。
 
  首筋を男の舌が這ってゆく。
  胸の先端の蕾を、時に優しく、時に強引に、責め上げ、弄ぶ。
  男の指先が巧みに性感帯を探り当てる。
  僕は男の腕の中で悶え、乱れていった。
 
  いつの間にかBGMが消えていた。
  ステージの上には男の荒い息遣いと、
  僕の発する艶かしい喘ぎ声が渦まいていた。
 
 
 
 8.教会
 
  夕闇の迫った荒野のなかにポツリと朽ち果てた教会があった。
  灯もなく、どうやら無人のようだ。俺はここを今宵の宿に決めた。
 
  御堂の隅で寝ていると、女の喘ぎ声が聞こえてきた。
  見るとぼんやりと照らし出された教卓に上半身を擦りつけた女と、
  彼女を後ろから攻めたてている男がいた。
  女は純白のウェディングドレスに包まれ、快感に喘ぎ悶えている。
  スカートに隠れた接合部から陰卑な音が発せられている。
  やがて、大きな嬌声を上げ女は果ててしまった。
 
 「おい、お前。」
  男の声は地獄から響いて来るような寒々としたものがあった。
 「替われ!!」
 
  気がつくと、俺はぼんやりとした明かりの中で教卓を抱えていた。
  男は両手で俺の腰を押さえ、俺の中に押し入ってきた。
  俺は喘ぎ、嬌声をあげ、いつしか悦感に悶えていた。
  純白のウェディングドレスに包まれた乳房を教卓に押しつけて…
 
 
 
 9.少女
 
  僕の目の前に少女が立っている
  それは鏡に映った僕
 
  振り返る
 
  僕の目の前に「僕」が立っている
  それは「僕」の脱け殻
 
  ひざまずく
 
  僕の目の前に立っている
  優しく口に包み込む
 
  女の子の僕
 
 
 
 10.引出し
 
  勉強をしようと机に向かう
  が、引出しの中のモノが気になって
  なかなか集中できない
 
  我慢できずに引出しを開ける
  僕の中でピンクのローターが振るえる
  僕は絶頂に達した
 
  元に戻して勉強を再開する
  引出しの中に閉じ込めた
  僕の秘密…
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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