満員電車


 
満員電車に押し込められて、無為の時間が経過してゆく。
目の前にのOLのウナジが目に焼き付く。
化粧品の匂いが俺の下半身を刺激する。
(このオンナは俺を誘っているに違いない♪)
悪魔の囁きが俺の掌を彼女のお尻に向かわせる。
(駄目だ。犯罪行為を許す訳にはいかない!!)
俺は意思の力を総動員した。
が…
 
(まずいっ!!)
 
俺は意思の力を出しすぎて「能力」を発動させてしまった。
俺の能力は「女に変身する」ものだ。
明日になれば元に戻るのだが…
 
ガタンッ!!
 
電車が揺れ、立つ位置が微妙にずれていた。
背後に若い男の気配を感じた。
俺のうなじを刺すように見つめている。
荒い息で化粧品の匂いを嗅いでいる。
彼の股間がビンビンに張っているのを感じる事ができた。
彼の手が俺の尻を掴んだ。
「んあん♪」
俺は艶かしい吐息を漏らしてしまう。
変身直後は肉体が過敏になっていて、ちょっとの刺激で快感を感じてしまう♪
(何よりこのヒト、上手♪)
俺は股間が濡れてゆくのを感じていた。
そうだ。今の俺は「女」なのだ。「被害者」にはなっても「犯罪者」になることはない♪
我慢する必要はないのだっ!!
「ん…あぁん♪」
俺は小さく淫声をあげ、快感に身を任せる事にした♪
 
 


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