僕は結婚式場から離れてゆく「僕」の姿を見送っていた。
 
  いつもの我が儘
 
と、一言で片付けるには今回の我が儘は行き過ぎている。
「やっぱり止めることにした♪」
と姉さんが言い出した時には僕の頭の中は様々な事が渦巻いた。
「どうすんだよ。結婚式に招待した人ももう式場で待ってるんだよ。」
と僕が言うと
「じゃあ、あんたが替わりに式をあげといて♪」
 
姉さんは僕の肉体を奪うと出ていってしまった…
 
 


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