触手:後日談



 相棒の腹の中から触手を切り離す事は不可能だった。もしそれが出来たとしても相棒は女の姿のままだろうと言うのが医者の見解だった。
 相棒もまた、女である事を受け入れたようだ。女物の服服を着ることや、アクセサリーで自分を飾る事を厭がらなくなった。
 相棒の姿が変わった事で、俺達の仕事を続けられなくなることはなかった。女になった事で戦力が落ちると思いきや、触手と共生状態にある相棒は驚異的な肉体回復力を獲て、ほとんど不死身の体となっていた。更に女の容姿を巧みに使い商人達との取引を優位に進めるので、俺達にも財産と言える程度の貯えもできていた。
 
 
 しかし、そんな生活も変えなければいけない事態が発生した。俺達に子供ができたのだ。俺達は相談し、気候の良い土地に定住することにした。土地を買い、家を建て、ささやかな結婚式を挙げると、俺達の財産も残りわずかとなった。が、時を経ずに俺達はもっとすてきな財産を手に入れた。産まれたのは愛らしい女の子だった。
 相棒が娘を寝かし付けてベッドに戻ってきた。「ねぇ、この家をもっと賑やかにしたいわ。あと3〜4人は子供が欲しいわね。」と相棒がベッドに潜り込んできた。「いいでしょ♪」と俺のパンツを脱がしてゆく。
「今度はお前の番にしないか?」俺が相棒を抱き寄せようとすると、「あたしは無理よ。触手が邪魔でしょう?」と俺の上に折り重なって来る。「育てるのはあたしがやるから、頑張って元気な赤ちゃんを産んでね♪」相棒は俺の股間を開くと憤勃したペニスを俺の膣に押し込んできた。
「愛してるわよ♪」と相棒。
「俺もだ。」と俺。
 相棒のペニスが俺の子宮口をたたき始めた。
 
 
 
 
 俺は結局3人の女の子と2人の男の子を産んだ。仕事もまずまずの収入があり、相棒の望んだように、質素だが賑やかな家庭が出来上がった。
 俺は幸せを噛み締めながら、臨月のお腹をさするのだった。
 
 
 

−了−


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