中島しのぶさんのSSのつづきとして…
イメージイラスト カネコナオヤ
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「ムフン!!多少のアクシデントはあったが授業を開始する。」
俺が教壇に立つと
「「え〜〜〜ッ!!」」
との声が沸き上がる。
「この程度で自習になると思ってたのか!!」
語気を荒めたが、どうも女の声では迫力に欠ける。
まぁ、授業を開始したとしても「いつも」のクラスである。
おしゃべり、スマホ閲覧が無くなることはない。
が、いつもと違いスマホのレンズがこちらを向いているのが気に掛かった…
チャイムが鳴り、授業を終えて準備室に戻ると
「ぁあ、先生もやられましたか♪」
先輩教師がニヤニヤ顔で俺を迎え入れた。
「まぁ、恒例ですね。「生徒指導」が厳しいとなるとやられるイタズラですが…」
そこで先輩教師は言葉を区切り、俺の姿を頭の天辺からつま先まで見分した。
「それにしても美人ですね。ここまでというのは滅多になかったですよ♪」
「まだ、鏡とか見てないんで…そんな…ですか?」
「ほら、既に授業中の写真が出回ってますよ♪」
と見せてくれたスマホの画面には…
「…ハァ…」
俺は席に着くと溜息を吐いた。
机に伏せると長い髪の毛が垂れ落ちてくる。
授業中は気が張っていた所為か気にもならなかったが、机との間に挟まるバスト…
ブラジャーの締め付け、肩紐の感覚が一気に押し寄せて来る。
脚を包むタイツとスカートの感覚…
そしてなにも無い股間と腹の奥に生まれた新しい器官を想像する。
「元に戻るのであれば保健室に薬が常備されていますよ。」
と先輩…
多分、その「薬」のひとつを盗みだして仕掛けたのであろうことは充分に想像がついた。
「いえ、今日はもう授業がないのでこのまま帰りますよ。」
…明日は何を着て来ようか♪…
と俺は部屋のクローゼットの奥に仕舞ってある女装用の服達を頭の中で選び始めていた。
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