親友への告白


 「そんな事言われても、俺は君の事を『親友』としてしか考えられないよ。」
 結局、バレンタインのチョコレートは受け取ってもらえなかった?
 
 がんばって手作りしたチョコレートも、
 がんばって可愛くお化粧したのも、
 今日の為に用意したワンピースも?
 全部、無駄になってしまった。
 僕は、どんなにがんばっても彼の「親友」でしかないのだろう。
 それは、僕が本当の意味で「女の子」になり切れてないからに違いない。
 僕がいくら「女の子」として、彼を「好きだ」と言っても届かないのは、僕の中にまだ「男」が残っているからなのだろうか?
 確かに姿かたちは「女の子」しているが、僕の「肉体」は男のままだし、産まれてからずっと「男の子」として育ってきた事実は変えようもない!!
 
 (それなら?)
 不意に「声」が聞こえた。
 (貴女が女の子だった世界に行きませんか?)
 「声」のヌシはどこにも見当たらない。
 (貴女が信じるだけで良いのですよ♪)
 どういう事だろうか?
 本当に信じるだけで良いの?
 産まれた時からの「女の子」になれるの?
 ?なら?信じるよ!!
 
 ふっと意識が遠くなった。
 次に気がついた時?
 ボクは「女の子」になっていた。
 まだ、今日はバレンタインデーだ!!
 チョコレートを持って親友の家に飛んて行った♪
 「友チョコならば問題ないんだけど?」
 まさかとは思ったが、そこにいた「親友」もまた「女の子」となっていた!!
 
 それでも?
 「男同士」よりは「女の子同士」の方がまだ受け入れてもらえる可能性が高いんじゃないだろうか♪
 「うん!! ちょっと気合入り過ぎたかも知れないけど『友チョコ』だからね♪」
 とにかく、ボクは親友にチョコレートを渡すことに成功した。
 告白は?
 まだ、追い追いでも良いかな♪♪
 
 
 ー了ー


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