田舎の市営プールにはガキと野郎しかいなかった。
「神様。お願いだから、このプールをピチピチギャルで一杯にしてくれっ!!」
俺の願いは天に届いたよいだが、願いを聞いたのが神様だったのかは定かではない。
一瞬の内に暗雲が立ち込め、雷鳴が轟いた。
「やばい!!早く水から上がれっ!!」
プールは騒然となった。
ピカッ!!
閃光が辺りを包んだ。
「キャー!!」という叫び声…
眩しさに閉じた目を再び開いた時には、黒雲は跡形もなく消え去っていた。
真夏の日差しの下に水着の女の娘達がうずくまっていた身体を起こし始めていた。
辺りがざわめきに包まれだす。
(そう言えば、女の娘ってこんなに人数いたか?)
逆にあれだけいた野郎の姿はどこにもなかった…
(プルンっ♪)
立ち上がった俺の胸元で、何かが揺れていた。