あしながおじさん


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題名のない何か Name きよひこ 10/10/03(日)03:06 No.334  

キタ━━━━━━(゚∀ ゚) ━━━━━━ !!!!!
あしながおじさん Name AD 10/10/05(火)17:41 No.385  
名前も知らない親達が
彼を女子高生にしてくれた♪

−−−−−−−−−−−−
絵は違うが、何となく…
題名のない何か Name AD 10/10/06(水)19:14 No.418  
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元ネタはこれ
あしなが育英会
ttp://www.ashinaga.org/


で、これをネタに作ってみました♪ ↓
 

あしながおじさん


僕の元に届いた一通の封書…
差出人は聖華学園高等部とあった。身に覚えはないが、確かに僕宛の手紙だった。
中には「合格通知」の文字があった。僕は中学三年で、普通であれば高校受験の只中にある筈である。が、聖華学園などを受験した覚えはまったくない。そもそも、家族を全て失った僕が中学に通えているのも奇跡なのだ。卒業したら就職して、僕を助けてくれた「あしながおじさん」に恩返ししようと考えている。
 
更に言えば、恩返しの他にも僕には働かなければならない事情があった。
今現在、寝起きしている施設は中学生までしか居られないのだ。働けばお金が手に入る。それで安アパートを借りることもできる。就職先に社員寮でもあれば言うコトなしだ。
当然、高校進学はとうに諦めていた。夜学も考えたが、そんな時間があれば別のアルバイトを入れられる。学校に通うということは、それだけで出費が増えるのだ。僕は一生をかけてでも、これまで援助してくれた額の全てを返したいと思っていた…

 

「三國君?」
部屋のドアが叩かれた。施設ではプライバシーなど殆どないに等しいのに、律義にドアをノックするのは須郷院長しかいない。
「はい。」と僕はドアを開いた。
「ちょっと良いかな?」と院長の部屋に連れられていった。

「春からの君の進路なんだが…」
「僕は働くことに決めています。」
「そう先走らなくて良いよ。君を援助してくれている方から、どうしても君を進学させて欲しいと連絡をもらっているんだ。進学先は君の所にも通知が届いているようだが、聖華学園という所らしい。」
院長は机の上のパソコンを操作し、その画面を彼に見せた。
「私には腑に落ちないコトがある。だから、君に選択してもらおうと考えたんだ。」
画面にはマリア像を中心に綺麗な制服を着た女の子たちが並んでいた。
「君は殊に宗教にこだわりはなかった筈だ。全寮制な所などは理想的な条件だ。奨学生として迎えてくれるらしいので、君が後ろめたく感じる事もない。ただ一点を除けば、私も無条件に進学する事を薦めている。」
院長はそこで言葉を切り、今一度、画面を確認した。
「ここが…ここが、女子校でなければな。」

「あのぉ、それは僕に選択を求められても、最初から無理なんじゃないですか?」
「私もそれは考えた。しかし、施設の運営を考えると、私の口からソレを言うことはできないのだ。」
「だからって、僕に?もし、僕が進学しないと言ったら、ココはもうこのままでいられなくなるのですか?幼い義弟や義妹達が行く所を無くしてしまうんですか?」
「私には詳しい事を言うことができない。が、君にも想像はできると思う。しかし、選択するのはあくまでも君なのだよ。」僕は困り果てた院長の顔を間近に見てしまっていた。
「判りました。」僕にそれ以外の言葉を紡ませる事はなかった。
「ありがとう。」
と院長が涙を浮かべる。
「それから、」と思い出したように続けた。
「入学までに病気にならないようにと薬を預かっているんだ。毎晩一錠づつ飲むようにと言われている。」
と薬の瓶が渡された。

 

中学生でいられる日々も僅かとなっていた。
クラスの皆も進学先が決まり、華やいだ雰囲気に包まれていた。
「三國は就職だったよな。道は違うが、お互い頑張ろうな♪」
クラスメイトはそう声を掛けてくれる。当然の事ながら、女子校に進学するとも言えない。更には、向こうが僕を受け入れてくれない可能性もある。
何があるのか判らないので、就職活動は続けていた。その中に、小さな町工場を切り盛りしている気の良い社長さんと出会えた。僕の事情もしっかりと聞いてくれた。
「追い出されたらウチにいらっしゃい。君のような気立ての良い子なら、いつでも歓迎するよ♪」と言ってくれた。
どこに勤めるかと聞かれたら、その工場の名前を出す事にしていた。

卒業式の日が来た。
久しぶりに学生服を着た。きっちりとボタンを閉めると、少し息苦しく感じる。自分が成長した証とも思ったが、ズボンのベルトはそれとは逆に大分余るようになっていた。式典が終わり、HRの後で集合写真を取る…という時になって、ブチブチッと上着のボタンが幾つか弾け飛んでしまった。
「折角の記念写真に壊れた服は良くないよ。」とクラスの皆に言われた。
家庭科準備室に制服の予備があるから…と、撮影の順番を後に回してもらい準備室に向かった。
確かに準備室には予備の制服があった。が、制服は今年の一年生からブレザーに変わったため、学生服の予備は存在しなかった。
「一部の生徒はブレザーに変えているし、下半身は写らないから、違和感はないよ。」と言われブレザーに着替えた。確かに、女子の幾人かはブレザーだった。が、結局、写真に映った男子では僕だけとなった。

「本当はネクタイもするんだけどね♪」
撮影の後、ブレザーの女子に指摘された。
「良かったら、予備のリボンがあるから付けてみない?」
「リボン?」
「男子はネクタイ、女子はリボンなのよ。」と、僕の同意も得ないでリボンが巻かれてしまった。
僕はいつの間にか女子達に囲まれていた。もし、女子校に行ったら、こんな光景が日常になってしまうのかも知れない。
「最近の三國君てどこか親近感があるのよね♪一緒にスナップ撮ろう。」
何枚かプリントアウトされた写真が渡された。ズボンの写っていないショットの僕は、既に彼女等と溶け込んで見えた。

 

制服のボタンが弾けたのは、僕の胸囲が一気に増えたからだった。「胸囲」と言うよりは、「胸」が大きくなったと言った方が良い。
「胸」…実際にそれは「乳房」と読んでも不自然ではない形状で胸周りが膨らんでいた。これから女子校に通う者としては、人並みに育ってくれていた方が良いのである。が…

そこで、ハタと気が付いた。風邪をひかないようにと渡された薬があった。僕は言われた通りに毎日飲んでいたのなが、あの中に胸を大きくする成分があったに違いない!!
僕は早速、院長に相談してみた。

「これは立派に育ったね。騒がれるとまずいから、義兄弟達と一緒に風呂に入るのは止めておいた方が良いだろう。」
「そ、そう言う問題ですか?」
「明後日には入寮できるようにしてもらうよ。荷物をまとめてきなさい。今晩と明日はホテルに泊まるんだね。勿論、君に負担はかけないよ。」
「だ、だから、僕はこの胸をどうにかしたいんです。話を逸らさないでもらえませんか?」
「逸らしてなんかいないよ。君はこれから女子校に通うんだ。誰が何と言おうと君は女子高生なんだ。胸があって困るものでもなかろう?それよりも、知り合いにその姿を見られる方が辛いんじゃないかね?」
「ま、まぁそれもありますが…」
「そうか、君が胸を気にする原因が一つ見つかったぞ。君は今、男物の下着しか着けていない。当然だが、ブラジャーなど持っていないよな♪Tシャツの下で胸が揺れ、粗い生地に擦れるんで不快に感じているんだ。今、祥子君を呼んでやるからな♪」

即に女性職員の祥子さんが来て、僕を職員の更衣室に連れていった。上半身を脱がされるとスポーツブラと呼ばれるものを着けさせられた。
確かにブラジャーで押さえられると不快感は少なくなる。ついでにパンツもと言われたが、勘弁してもらった。
 
部屋に戻り、荷物を整理した。とはいっても、元々持ち物は多くはない。洗面道具といくつかの衣料、そして最低限の文房具が僕の財産だ。後は、今日渡された卒業証書と皆で撮った写真を筒に入れた。
夜も大分遅くなったが、僕は祥子さんに連れられてホテルに向かった。

 

祥子さんに連れられて、隣街のショッピング・センターに行った。サイズの合ったブラジャーを何点か揃えておくためだ。
女性下着売り場に追い込まれた。そこは、男にとっては禁断の地だった。
臆して立ち竦む僕には、当然何を選んで良いかも解らない。もっぱら試着室で祥子さんの選んできたやつを、代わる代わる着けていくだけだった。
「軍資金は院長からもらっているからね♪」と、祥子さんは凝ったデザインのブラジャーばかり試着させる。
その派手さには全く付いていけそうもない。昨日のスポーツブラの方がシンプルで楽だと主張し、スポーツブラとおとなしめのものでまとめさせてもらったが、
「勝負下着は必要だからね!!」との祥子さんには、一枚だけだがフリフリの真っ赤なブラを入れる事で妥協してもらった。

それで終わりかと思ったら、まだ先があった。
「下着はブラだけじゃないからね♪」とキャミソールを選ぶ事になった。
疲れ果てているところへ、
「次は靴下。ハイソ、ニーソって、いろいろ使い分けなくちゃね。」パンストやレギンスも買い揃えられた。
慣れない売り場をあちこち連れ回され、僕の意識は朦朧としていった。

解放されたのは、夜になり、ホテルに送り届けられてからだった。

「今日は残った時間で、義弟妹達にお別れを言うつもりだったのに…」恨めしそうに時計を見る僕に、
「明日は寮に入るのでしょう?朝早く出なくちゃいけないのだから、皆にはあたしから言っておくわ。」祥子さんはそう言って帰っていった。
ホテルの部屋に戻る。荷物は朝のうちに発送していたし、今日買った物もお店から寮に送ってもらっている。本当に何もない部屋に戻ってきた。
ベッドに座ると向かい側に机があり、その向こうの壁が鏡になっていた。

そこに写っている「僕」は女の子にしか見えなかった。
ブラを着け、ワンピースを着、薄くではあるが、化粧までしているのだから当然か…

僕がぼーっとしている間にワンピース着せられ、化粧品売り場で化粧もさせられていたのだ。
それは良いとしても、ワンピースを着て店を出る事になった時、朝に着ていた服は他の買い物と一緒に寮に送られてしまっていた。男物の服も荷物に詰めて発送してしまったので、他に着るものがない。
明日はこのワンピースで聖華学園に行くしかないのか…

 

湯船にお湯が溜まった。
服を脱ぎ下着姿になった。
ブラジャーが「男」である僕の胸に、しっかりと「谷間」を造りあげていた。
下側もいつの間にか女物の「ショーツ」に替えられていた。
ブラジャーを外し、ショーツを下ろしていった。が、その手が途中で止まった。
(無い?)
僕の股間に在るべき筈のモノが見当たらなかったのだ!!
(いつから?)
と言っても記憶にない。確か、今朝はこの便器に向かってオシッコをしていた…その後は?
ワンピースを着せられてから、一度だけトイレに行った。祥子さんと一緒だったから、女子トイレだったのだろう。小便器を見た記憶がない。
当然のように、洋式のトイレにスカートを捲って座ってした。その時は股間などじっくりとは見ていなかった。
祥子さんから言われた通りシャワーでビデ洗浄をしてから、ペーパーで股間を拭き、ショーツを上げ、スカートを下ろした。その時には何の違和感も感じていなかったから、その後だろうか?

それよりも、本当に消えてしまったのだろうか?
僕は全裸になり、じっくりと自分の股間を検分した。
…サーッと頭から血が引いてゆく音が聞こえた。
股間には、大切なモノがなくなってしまったばかりか、深い溝が刻まれていた。それは、まるで女の子の股間そのもの…
それが単なる目の錯覚でないかと確かめる為に、僕はそこに指を伸ばしていった。
(ビクッ!!)
強烈な刺激がそこからもたらされた。
指先が触れたのは小さな突起だった。女の子なら、さしずめクリトリスと表現されるものなのだろう。その刺激を女の子は快感として受け止め、ああん♪などと嬌声をあげるのだろう。
更に僕の指先は、刺激を受けた直後から割れ目の中が濡れ始めてゆくのを捉えていた。指を挟み込む肉壁から、汗のようなものが染み出てきている。
(愛液?)
僕は指を引き抜くと頭を左右に振り、考え始めていた妄想を振り払った。そして、全てを湯に溶かし、洗い流そうとするかのように、湯船に身を沈めた…

 
一晩が過ぎ、朝日の中に目覚めたからと言って、何が変わるでもない。
僕の身体は「女の子」のままであった。ショーツを穿き、ブラジャーを付け、ワンピースを着る…
端から見れば、何の違和感もない「女の子」の出来上がりだ。
僕はそのままチェックアウトを済ませると、スカートを翻して聖華学園に向かった。

 

男は聖華学園の制服を着た笑顔の女の子を写した写真を見届けると、パタリとバインダーを閉じた。
「また一人、不幸な少年を幸せにすることができて何よりだ。さて、次の獲物…いや、私が手を指し伸べるべき不幸な少年はどの娘かな?」
男は可愛い男の子の顔写真の並びから、次の「不幸」になる男の子を物色し始めていた。

 
 
 

名前も知らない、僕の「あしながおじさん」へ
僕は今、とても幸せです。
独りぼっちだった僕を、こんなに素敵な女子高生になるまで育ててくれて、ありがとうございました。
このご恩は一生忘れません。



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